建設業許可の申請や決算変更届で必ず必要になるのが「工事経歴書」 です。
去年どんな工事をやったかをまとめる書類になります。
ただし、書き方を間違えると差し戻しになる こともあるため、
正しいポイントを押さえておくことが大切です。
この記事では、工事経歴書の 書き方・記載ルール・よくある不備 を解説します。
工事経歴書とは?
工事経歴書は、「直前の事業年度に行った工事の一覧」をまとめた書類です。
建設業許可の審査では、その会社がどんな工事を行っているかを確認するために使われます。
工事経歴書に書く内容(基本項目)
工事経歴書には、次の項目を記載します。
- 工事名
- 工事場所
- 発注者名
- 完成年月
- 工事金額
- 工事の種類(業種ごと)
※ 都道府県によって様式は多少異なります
工事経歴書の書き方のポイント
✔ ① 工事は「完了したもの」を書く
工事経歴書に記載するのは、直前の事業年度に「完成した工事」 です。
- 着工しただけの工事
- 継続中の工事
これらは記載しません。
✔ ② 工事金額は「税込・税抜」どちらでもOK(自治体に合わせる)
多くの自治体では 税込金額 を使いますが、
手引きに「税抜」と書かれている場合もあります。
必ず自治体の手引きを確認すること。
✔ ③ 発注者名は「個人名は書かない」
個人名はプライバシーの関係で書きません。
✔ ④ 工事名は具体的に書く
「電気工事一式」だけでは不十分な場合があります。
例:
- 「○○ビル 受変電設備更新工事」
- 「△△工場 LED照明改修工事」
工事内容がイメージできる表現 が望ましいです。
✔ ⑤ 工事場所は市区町村まででOK
住所を細かく書く必要はありません。
✔ ⑥ 工事の並び順は「金額の大きい順」
行政庁の手引きでも明記されているルールです。
工事経歴書の記載例(サンプル)
【電気工事業】
1. ○○ビル受変電設備更新工事
場所:名古屋市中区
発注者:○○株式会社
完成:令和5年6月
金額:8,500,000円
2. △△工場LED照明改修工事
場所:刈谷市
発注者:△△製作所
完成:令和5年10月
金額:3,200,000円
3. 個人住宅エアコン更新工事
場所:大府市
発注者:個人
完成:令和5年12月
金額:450,000円
※ 実際の様式は表形式ですが、記載内容はこのイメージです
工事がゼロの場合はどう書く?
工事がなかった年も、工事経歴書は提出が必要 です。
その場合は…
「該当工事なし」
「工事なし」
と記載します。
よくある不備と注意点
●工事金額が税抜・税込で混在している
●発注者名に個人名を書いてしまう
●工事名が抽象的すぎる
●完成していない工事を書いてしまう
●工事の並び順がバラバラ
【まとめ】
- 完成した工事だけを書く
- 発注者名は個人名を避ける
- 工事名は具体的に記入する
- 金額は統一(税抜 or 税込)
- 並び順は金額の大きい順
- 工事ゼロでも提出が必要
工事経歴書は、建設業許可の審査で必ずチェックされる重要書類です。
ポイントさえ押さえれば難しい書類ではありません。

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